薄い氷のようなチョコレートがパリンと割れると、とろける口どけと口にあふれるカカオの香り。たっぷりな乳味感が満ちた後はキレのあるビターな後口がスッと抜けていきます。この口どけは、日本人の味覚に合わせたデリケートな味づくりが生んだものです。そのためにショコラティエが選んだカカオは南米ボリビア産の希少なクリオロ種でした。パンチがありつつ口当たりのよい奥深さ、酸味が少なくミルクと相性のよいという特徴は私たちがめざすイメージにぴったり。形は三方を山に囲まれた京都盆地の姿ですが、どうやらそこにも味わいの秘密があるようです。みやびやかで繊細な類のない口どけをお楽しみください。